伸び悩み

上達の過程において、練習を続けているのにパフォーマンスがなかなか向上しないことがあります。科学的には伸び悩み現象のことを「プラトー」と言います。プラトーに似ていますが、成績が一時的に低下してしまう現象のことは「スランプ」と言います。

プラトーやスランプの背景には、動機付けの低下や疲労の蓄積、アプローチや動作メカニズム上の間違いがあることが多いと言われています。

しかしながら、近年の研究ではプラトーやスランプといった状態は上達の過程において、必ず現れる現象であるということが明らかになりつつあります。

具体的には、スキル上達の段階が変化する時、一時的にパフォーマンスが停滞したり、低下することがあります。
そのため、コーチは選手が停滞している状態にある時、その原因を見極めることが非常に重要であると考えています。

シュートに関しては、身体能力の向上に合わせて、ボールを飛ばせる距離が大きくなり、選手は成長を感じるのですが、正しいメカニズムでシュート動作を身につけていなければ、ある一定のレベルまで上達すると、確率が上がってこなかったり、ゲームでシュートを打てない、決められない、といったことがよく起こります。