シュートのずれの許容範囲②

シュートのずれに関して、今回は左右のずれについて考察してみます。

こちらの画像からわかるように、リング直径は45cm、ボールは24.5cmということで、左右の余裕は20.5cmしかありません。

バスケットボールのコートを見てみましょう。

3つの場所での左右のずれの許容範囲について数字でみてみましょう。
①ノーチャージエリア(1.25m)
②フリースロー(4.2m)
③3Pシュート(6.75m)
リングの中心を狙って打った場合は、中心から左右どちらかに10.25cmずれるとリングに当たってしまうことになります。

①ノーチャージエリア

ノーチャージエリア(1.25m)

シューターの打ち出しのずれに対して、リング到達点での左右のずれを計算すると、
1°→2cm
2°→4cm
3°→6.5cm
4°→8.7cm
5°→10.9cm

これらより、ノーチャージエリア付近では約5°までのずれが許されるということがわかります。

②フリースロー

フリースロー(4.2m)

1°→7.3cm
2°→14.6cm
3°→22cm
4°→29.3cm
5°→36.7cm

これらよりフリースローでは2°以内の正確性が求められます。
ノーチャージで許容されていた5°のずれでは大きなずれ(エアーボールに近い)になることがわかります。

③3Pライン

3Pライン(6.75m)

1°→11cm
2°→23cm
3°→35cm
4°→47.2cm
5°→59cm

これらより3Pに関しては、1°のずれも許されないということがわかります。5°ずれると大きくエアーボールですね。

以上より、数字で見るとわかりやすいですが正確性と再現性を身につけなければ、3Pやフリースローなど遠距離のシュートになるほど確率が上がらなくなります。
私たちは、ノーチャージエリア付近でのシュートをスウィッシュ(リングに当たらず入れる)で入れることを基本として繰り返し練習します。
ゴール付近で左右のずれがなくならないうちから、遠距離で打っても練習の効果が上がらないからです。左右のずれには、シューティングのフォームにおいて問題があることが多いです。

ぜひ参考にしてください。