ミニバスとクローズアウト

育成に関わるようになりミニバスの試合を見ることも多いのですが、中学以降のバスケットに必要とされることと少し乖離があるように感じています。


記事「シュートと戦術」について参考してください。
上の記事より、バスケットの戦術においては
①クローズアウトのシチュエーションで3Pを狙うか、
②インラインが開いたシチュエーションを作りゴール下のシュートを狙うことが目的となっていることが多いです。


これは期待値の記事を参考していただくとフリースローキャッチアンドシュートの3Pゴール下のショットが良いシュートであると言えます。反対に、ロングの2Pのショットはあまり良いシュートとは言えません。


ところが、ミニバスには3Pがありません。そのため、離れるほど悪いシュートになるので、リングから離れたシュートを止めるためにクローズアウトをする必要がないのです。
となると、上のカテゴリーで使われている戦術がミニバスでは使えないということになります。バスケットボールを楽しみながら様々なスキルを身につける時期とするのであれば良いのですが、勝利だけを目指し、ディフェンスはクローズアウトをしない、ダブルチームをしてギャンブルディフェンスを仕掛け、スティールからレイアップを一試合中狙うという戦術になりがちです。

現在ではゾーン禁止というルールがありますが、私のミニバスの頃はゾーンプレスのうまいチームが全国大会に出られるというような状況になっていました。小学生は肩がないので長い距離のパスが出せず、ボールが運べないので勝つことだけを目的とするのであれば良い戦術だと思いますが。。


勝つための戦術と将来必要な技術がかけ離れている。このことによって、小学生がシュートの重要性に気がつきにくくなっているのではないかと考えています。