シュートの理想的な角度

シュート分析

GRITのコーチ岡崎です。
これまで6年間、育成年代の選手たちにバスケットボールコーチとして、バスケットボール教室を600回以上開催、400人以上の選手のコーチやレッスンを行ってきました。

前回、ボールのリングへの入射角と許容範囲についての話をしました。角度がつくほど、許容範囲が大きくなることは理解していただけたかと思います。

では、どの角度が最も確率が高くなるのか?

結論から言うと、これは2016年の『Noah』プロジェクトと言われる研究によって統計的に解明されています。

その角度は、『45°』です。



ただ、この研究はアメリカで行われ、対象の世代も様々でした。
僕自身は日本人の育成世代の選手たちを対象として6年にわたり、研究と実践をしてきましたが、サイズの小さい選手がクイックリリースをすることを考えると、50°近くを目指して、角度をあげたほうが、ゲームでの確率は上がることがわかってきました。

当然体格や身長、発達段階に応じますが、全身を効率的に使うフォームを身につければ、50°の角度を出すことは難しくありません。


ちなみに、現代のNBAで最高のシューターと呼ばれるステファンカリー選手は平均して46°だったようです。NBAの3PはFIBAルールの3Pより距離がありますが、一つの参考の値になりますね。


当時はこの解析に大きなコストがかかっていましたが、現在ではこういった解析はもっと安価にできるようです。

今回はiphoneを持っている方であれば、無料でその軌道やシューティングの記録と解析をしてくれるアプリを最後に紹介します。「HOME COURT」と呼ばれるアプリです。ぜひ活用してみてください。

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